奔馬(三島由紀夫)①

三島由紀夫は自分が好きな作家の1人です。結構昔に豊饒の海の1部(春の雪)は読んだことがあるのですが、それ以降の作品は読んでいなくて、今回第二部の’奔馬’を読みました。

三島由紀夫の惹かれる点としては、なんといっても1、豊富な単語・語彙力と2、その表現力 3、さらにその純粋さがです。

彼の作品の一語一語が、ときにしらなかったり難解だったりします。昔読んだときには、この語彙力や難解な言葉の差は時代の違いで、この時代はこんな使われ方だったんだくらいにしか思わなかった記憶があります。そして歳を重ねれば重ねるほど、三島由紀夫が凄いということに気づきます。その言葉は一文一文広辞苑で単語を調べながらやっているんじゃないかと感じてしますほどです(僕の語彙力・国語力からすると^_^)。

また3の純粋性ですが、彼の作品の多くが彼の内面や感情、想い(思想)などが主題となっていることがほとんどだと思います。これらの感情や思いは、誰もが感じる感情ですが、彼はそれらに対してより深く向き合い、付き合って過ごしていることが伝わってくる内容になります。勿論その感じ方や考え方に好き嫌いはあると思いますが・・。ただ自分は全体的に彼の考えや想いは好きで共感することの多いイメージを毎回作品を読むと感じることができます。

そして、最後になんといっても2の表現力だと思います。単なる風景の描写だけでも言葉だけ描写するのは難しいのですが(自分には)、彼は先ほどの感情や思いを的確かつ美しく表現するのが天才的に優れています。この表現力による描写が本当に綺麗だなと毎回圧倒されます。

ちなみに自分はごく普通ですが、三島由紀夫の作品では「潮騒」が一番好きです。

次回は奔馬についてもう少し書いてみます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です